ハムスターが食べてはいけないもの一覧|野菜や果物など理由別に解説
2026.2.7 うさぎ・ハムスターなど , ペットコラムハムスターは体が小さく、人間とは食べ物の消化・分解能力が大きく異なります。
そのため、人間にとっては安全な食べ物でも、ハムスターには中毒症状や体調不良を引き起こす危険なものが数多く存在します。
この記事では、ハムスターに絶対に与えてはいけない野菜や果物をはじめ、中毒や病気の原因となる食べ物を理由とともに一覧で解説します。
安全な食事の知識を身につけ、大切なハムスターの健康を守りましょう。
目次
【大前提】なぜハムスターに人間の食べ物を与えてはいけないのか
ハムスターの食事の基本は、栄養バランスが考慮された専用のペレットと新鮮な水です。
人間が食べるものは、ハムスターにとって塩分・糖分・脂肪分などが過剰であり、消化器官や腎臓に大きな負担をかけます。
また、ハムスターには有害となる成分を含む食べ物も少なくありません。
体が非常に小さいため、ごく少量を口にしただけでも中毒を起こし、命に関わる事態に発展する可能性があります。
安易に人間の食べ物を与えるのは絶対に避けるべきです。
命に関わる危険!中毒症状を引き起こす絶対NGな食べ物リスト
これから紹介する食べ物は、ハムスターが口にすると急性の中毒症状を引き起こし、死に至る可能性が非常に高いものです。
誤って食べてしまわないよう、飼育環境の周りには絶対に置かないでください。
万が一、ハムスターがこれらを口にしてしまった場合は、一刻も早く動物病院を受診する必要があります。
少量でも危険だということをきちんと認識しておきましょう。
【野菜類】ネギ・玉ねぎ・ニラ(赤血球を壊す成分を含む)
ネギ、玉ねぎ、ニラ、ニンニク、らっきょうなどのネギ類には、「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。
この成分は、血液中の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こす原因となります。
貧血になると、呼吸困難や血尿、ふらつきといった症状が現れ、最悪の場合は死に至る非常に危険な状態に陥ります。
これらの成分は加熱しても毒性が消えないため、調理したものであっても絶対に与えてはいけません。
ハンバーグやスープなど、エキスが溶け出している料理も同様に危険です。
人間の食事の近くにハムスターを近づけないように注意しましょう。
【野菜類】アボカド(呼吸困難や心不全のリスク)
栄養価が高く「森のバター」とも呼ばれるアボカドですが、ハムスターにとっては非常に危険な食べ物です。
アボカドに含まれる「ペルシン」という成分が、ハムスターに対して強い毒性を示します。
ペルシンを摂取すると、嘔吐や下痢といった消化器症状だけでなく、呼吸困難、心拍数の増加、胸に水が溜まるなどの心不全に似た症状を引き起こすことがあります。
これらの症状は急速に悪化し、命を落とす危険性が高いため、絶対に与えないでください。
葉や皮、種にも毒性成分は含まれているため、アボカドそのものをハムスターがアクセスできる場所に置かないことが重要です。
【野菜類】ジャガイモの芽や生のイモ(有毒成分ソラニン)
ジャガイモの芽や、光に当たって緑色に変色した皮の部分には、「ソラニン」や「チャコニン」といった天然の毒素が含まれています。
これらは人間にとっても有害ですが、体の小さなハムスターが摂取すると、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状や、めまい、麻痺といった神経症状を引き起こし、重篤な中毒に陥る危険があります。
生のジャガイモも消化が悪いため与えるべきではありません。
加熱したジャガイモの中心部分であれば安全という意見もありますが、有毒な部分を完全に取り除くのは難しく、リスクを冒してまで与える必要はないため、避けるのが最も賢明な判断です。
【果物の種】リンゴやビワの種(青酸中毒の危険性)
リンゴ、ビワ、さくらんぼ、あんず、桃、梅といったバラ科植物の種子や未熟な果実には、「アミグダリン」という成分が含まれています。
このアミグダリンがハムスターの体内で分解されると、有毒な青酸(シアン化水素)が発生します。
青酸は細胞の呼吸を阻害するため、摂取するとけいれん、呼吸困難、麻痺といった深刻な中毒症状を引き起こし、ごく少量でも死に至る可能性があります。
果物の果肉自体は少量なら与えても良い場合がありますが、その際は必ずこれらの種を完全に取り除いてから与えるように徹底してください。
安全のために、種周辺の果肉も避けた方が良いでしょう。
【お菓子類】チョコレート・カカオ製品(テオブロミンによる中毒)
チョコレートやココアなどのカカオ製品に含まれるテオブロミンという成分は、ハムスターにとって非常に強い毒性を持つ物質です。
ハムスターはテオブロミンを分解する能力が極めて低いため、体内に蓄積しやすく、少量でも深刻な中毒症状を引き起こします。
症状としては、興奮、心拍数の増加、嘔吐、下痢、けいれんなどが見られ、最悪の場合は心不全を起こして死に至ります。
特にカカオ含有量の高いダークチョコレートは危険性が高まります。
糖分や脂肪分も非常に多く含まれており、健康を害するため、いかなる理由があっても絶対に与えてはいけません。
【観葉植物・野草】チューリップやスズランなど毒性のある植物
室内で飼育しているハムスターでも、部屋に飾っている観葉植物や花を誤ってかじってしまう危険性があります。
植物の中には、ハムスターにとって有毒な成分を含むものが数多く存在します。
例えば、チューリップ、アジサイ、スズラン、ポインセチア、アサガオ、スイセンなどは、嘔吐や下痢、皮膚の炎症、神経症状などを引き起こす可能性があります。
また、公園などで採取した野草も、除草剤が付着していたり、有毒な植物が混じっていたりするリスクがあるため安易に与えるのは危険です。
部屋の中を散歩させる「へやんぽ」の際には、ハムスターの手の届く範囲にこれらの植物がないか、十分に確認することが不可欠です。
少量でも危険!病気や体調不良の原因になる注意すべき食べ物
直ちに命に関わる中毒症状が出なくても、日常的に与えることでハムスターの健康を徐々に蝕み、病気や体調不良を引き起こす食べ物があります。
良かれと思って与えたものが、肥満や下痢、内臓疾患の原因になることも少なくありません。
ハムスターに長生きしてもらうため、これから紹介する食べ物は与えるのを控えさせるか、与える量に細心の注意を払う必要があります。
【水分の多い野菜】レタスやキュウリの与えすぎは下痢につながる
レタスやキュウリなどの野菜は、その成分の約95%が水分で構成されています。
そのため、ハムスターがこれらを食べても得られる栄養はごくわずかです。
水分を過剰に摂取すると、体が冷えやすくなるだけでなく、軟便や下痢を引き起こす大きな原因となります。
体の小さいハムスターにとって、下痢は脱水症状に直結し、体力を著しく消耗させて命に関わることもある危険な状態です。
コミュニケーションの一環として与える場合でも、ごく少量にとどめ、水気をしっかりと拭き取ってから与えるようにしてください。
主食の代わりになるような与え方は絶対に避けるべきです。
【糖分の多い食べ物】果物やドライフルーツの過剰摂取は肥満・糖尿病の原因に
イチゴやりんごなどの果物、糖分が凝縮されたドライフルーツ、そしてヒマワリの種やナッツ類は、ハムスターが非常に好む食べ物です。
しかし、これらは糖分や脂質が非常に多く含まれているため、与えすぎは健康を害する大きな要因となります。
日常的に過剰な糖分や脂質を摂取していると、肥満になりやすく、頬袋に食べ物を詰め込みすぎて出せなくなるといったトラブルも起こり得ます。
さらに、肥満は糖尿病や脂肪肝、心臓疾患といった様々な生活習慣病のリスクを高めます。
おやつとして与える場合は、週に1〜2回、ごく少量にとどめるようにしましょう。
【味付けされた加工品】ハムやチーズなど塩分・香辛料が多いもの
人間用に作られた加工食品は、ハムスターに与えてはいけません。
例えば、ハム、ソーセージ、ちくわ、人間用のチーズ、パン、スナック菓子などです。
これらの食品には、ハムスターの小さな体にとっては過剰な量の塩分、糖分、油分、香辛料、保存料といった添加物が含まれています。
これらの成分は、腎臓や肝臓などの内臓に大きな負担をかけ、様々な病気の原因となります。
特に塩分は中毒症状を引き起こすこともあります。
人間の食事中に欲しがっても、かわいいからといって料理の一部を与えるようなことは絶対にやめてください。
【穀物・豆類】生の豆やどんぐりは消化不良や中毒を引き起こす
ハムスターは穀物を好みますが、与える種類には注意が必要です。
特に、インゲン豆や大豆などの生の豆類には、タンパク質の消化吸収を阻害する「トリプシンインヒビター」という成分が含まれており、消化不良や下痢を引き起こす原因になります。
また、秋になると公園などで見かけるどんぐりには、苦味成分である「タンニン」が含まれています。
タンニンを過剰に摂取すると、消化不良や便秘を起こすだけでなく、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼす可能性があり危険です。
拾ってきたものには農薬や雑菌、寄生虫が付着している恐れもあるため、与えないようにしましょう。
【乳製品】牛乳やヨーグルトは下痢を起こしやすい
牛乳や人間用のヨーグルトなどの乳製品をハムスターに与えるのは避けるべきです。
多くのハムスターは、牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)をうまく分解するための消化酵素「ラクターゼ」を十分に持っていません。
これを乳糖不耐症といい、乳製品を摂取すると消化不良を起こして下痢の原因となります。
下痢は脱水症状を引き起こし、ハムスターの体力を奪うため非常に危険です。
カルシウムやたんぱく質を補給させたい場合は、ハムスター専用に販売されているチーズやミルクを選ぶか、代用品として豆腐や固ゆでした卵の白身を少量与える方がはるかに安全です。
万が一、食べてはいけないものを口にした場合の対処法
どんなに気をつけていても、ハムスターが誤って危険なものを口にしてしまう事故が起こる可能性はゼロではありません。
もしそのような状況に遭遇してしまった場合、飼い主がパニックにならず、落ち着いて行動することが非常に重要です。
ここでは、万が一の事態に備え、飼い主が取るべき正しい対処法を3つのステップに分けて具体的に解説します。
迅速かつ的な対応が、ハムスターの命を救う鍵となります。
ステップ1:口の中に残っているものがあれば優しく取り除く
ハムスターが危険なものを食べた直後であれば、まだ口の中や頬袋に食べ物が残っている可能性があります。
まずはハムスターを優しく捕まえ、暴れて怪我をしないようにしっかりと保定してください。
その後、口をそっと開けて中を確認します。
もし食べ物が残っている場合は、濡らした綿棒やガーゼなどを使って、口の中を傷つけないように慎重に取り除きましょう。
ただし、無理やり取り出そうとすると、かえって飲み込んでしまったり、口内を傷つけたりする危険があります。
ハムスターが嫌がって暴れる場合や、取り除くのが難しいと感じた場合は、無理せずすぐに次のステップに移ってください。
ステップ2:何を食べたか、量と時間を正確に記録する
動物病院で的確な診断と治療を受けるためには、できる限り正確な情報を提供することが不可欠です。
「いつ(何時何分ごろ)」「何を(食べたものの名前)」「どのくらいの量」を食べたのかを、覚えている限り具体的に記録してください。
例えば「〇時ごろ、玉ねぎのかけらを米粒大ほど食べた」というように、詳細な情報が重要になります。
もし食べたものの現物や、成分が記載されているパッケージが残っていれば、それも一緒に持参すると診断の大きな助けとなります。
これらの情報は、獣医師が中毒の原因物質を特定し、適切な治療法を判断するための重要な手がかりです。
ステップ3:すぐに動物病院へ連絡し獣医師の指示を仰ぐ
最も重要なことは、自己判断で様子を見たり、インターネットの情報だけで対処しようとしたりしないことです。
危険なものを食べた可能性がある場合は、ステップ2で記録した情報を元に、すぐに動物病院へ連絡してください。
その際、ハムスターの種類、年齢、現在の様子も詳しく伝え、獣医師の指示を仰ぎましょう。
無理に水を飲ませたり、吐かせようとしたりする行為は、症状を悪化させる危険があるため絶対に行ってはいけません。
日頃から、ハムスターを診察してくれる病院や、夜間・休日に対応可能な救急動物病院の連絡先をリストアップしておくと、いざという時に慌てず行動できます。
安心して与えられる!ハムスターが食べても良い野菜や果物
ハムスターの食事の基本は栄養バランスの取れたペレットですが、副食として野菜や果物を与えることは、ビタミンや食物繊維を補給し、食生活を豊かにする上で良い効果があります。
ただし、与えても良い食材であっても、量や与え方には注意が必要です。
ここでは、ハムスターに安心して与えられる代表的な野菜や果物、たんぱく質源を紹介します。
コミュニケーションの一環として、適量を守りながら食事の時間をより楽しいものにしましょう。
【おすすめの野菜】ブロッコリー・ニンジン・かぼちゃなど
ハムスターに与えても安全な野菜は数多くあります。
ビタミンが豊富なブロッコリー、ニンジン、かぼちゃ、キャベツ、小松菜、チンゲンサイなどがおすすめです。
これらの野菜は栄養価が高い一方で、種類によっては糖分を多く含むものもあるため、与えすぎには注意が必要です。
与える前には、農薬が残っている可能性を考えて流水でよく洗い、水気をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取ってください。
水分が多すぎると下痢の原因になります。
また、常に新鮮なものを、少量ずつ与えることを心がけましょう。
【少量ならOKな果物】種を取り除いたリンゴやイチゴ
果物は糖分が多いため、主食ではなくおやつとしてごく少量を与えるのに適しています。
与えても良い果物としては、リンゴ、イチゴ、バナナ、梨などが挙げられます。
リンゴを与える際は、中毒の原因となる種と芯を必ず完全に取り除いてください。
イチゴはヘタを取り、バナナは皮をむいてから与えます。
果物はハムスターの好物ですが、糖分の過剰摂取は肥満や糖尿病のリスクを高めるため、与える量と頻度には細心の注意が必要です。
週に1回程度、米粒大ほどの大きさを目安にすると良いでしょう。
ドライフルーツは糖分が凝縮されているため、避けた方が無難です。
【たんぱく質】豆腐やゆで卵の白身、ペット用の煮干し
ハムスターは雑食性の動物であり、健康を維持するためには動物性たんぱく質も必要です。
ペレットに含まれている場合がほとんどですが、副食として与えることで栄養バランスを補うことができます。
おすすめのたんぱく質源としては、水切りをした豆腐、固くゆでた卵の白身、加熱した鶏ささみなどがあります。
また、ペットショップではハムスター用に塩分を調整した煮干しやチーズも販売されています。
これらも与えすぎは栄養の偏りにつながるため、おやつとして少量にとどめ、主食のペレットの妨げにならないように注意しましょう。
ハムスターが食べてはいけないものに関するよくある質問
ハムスターの食事について、飼い主が抱きがちな疑問は数多くあります。
ここでは、特に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
誤った知識はハムスターの健康を損なうことにつながりかねません。
日頃の疑問を解消し、正しい食事管理に役立ててください。
Q1. 誤って危険なものを食べてしまったら、まず何をすべきですか?
すぐに動物病院へ連絡し、獣医師の指示を仰いでください。
その際、「いつ、何を、どのくらい食べたか」を正確に伝えることが重要です。
口の中に食べ物が残っている場合は優しく取り除きますが、自己判断で無理に吐かせようとするのは危険なため絶対にやめましょう。
Q2. 人間が食べるものは、味付けがなければ少量あげても大丈夫ですか?
味付けがなくても与えるべきではありません。
人間用の食材は、素材そのものでもハムスターにとって塩分や糖分、脂肪分が過剰な場合があります。
また、そもそもハムスターにとって有毒な成分を含んでいる可能性もあるため、安全が確認されているもの以外は避けるのが賢明です。
Q3. ペットショップで販売されているおやつは全て安全ですか?
必ずしも全てが健康的とは限りません。
ひまわりの種や糖分の多いドライフルーツなど、嗜好性は高いものの、与えすぎると肥満や病気の原因になるおやつも多く販売されています。
成分表示をよく確認し、あくまで主食の補助として少量与えるようにしましょう。
まとめ
ハムスターの健康を守る上で、食事管理は非常に重要です。
食事の基本は、栄養バランスが総合的に考えられた専用ペレットと新鮮な水です。
人間が口にする食べ物の中には、ネギ類やチョコレートのように少量でも命に関わる中毒を引き起こすものや、レタスや果物のように与えすぎると体調不良の原因になるものが多く存在します。
副食として野菜や果物を与える際は、ハムスターにとって安全な種類を選び、適切な量を与えることが不可欠です。
この記事で紹介した知識を参考に、何を与えてよくて何が危険なのかを正しく理解し、大切なハムスターが健康で長生きできるよう日々の食事に注意を払いましょう。
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