犬が血便で急死した!考えられる原因と亡くなったときにすべきこと

2023.7.27 いぬ , ペットが亡くなったら , ペットコラム
Pocket
LINEで送る

 

犬を飼っている限り、愛犬の死は避けて通れません。人間と同じように長く生きることもあれば、ある日急死してしまうこともあります。急死を完全に予測することは難しいですが、多くの場合はその前兆が見られます。そのひとつが血便です。

 

血便を詳しく見ることで、原因や病気をある程度推測できます。そこで本記事では、血便で犬が急死してしまう原因や、亡くなってしまった場合の処置について解説します。

 

血便が出たあとに犬が急死してしまった方だけでなく、現在犬が血便を出しているという方も、本記事を読むことで愛犬の急死を回避できるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

血便の度合い

飼い主にとって愛犬の便は、愛犬が抱えている病気や体調不良を早期に発見するための重要な指標のひとつです。とくに血便は、色や状態によって病気の原因や病状を判断する手がかりになります。どのような血便であっても、可能ならすぐに獣医師に相談することが大切です。

※1

赤い血が便の周りについている

肛門周囲の裂傷や炎症が原因で、直腸や肛門付近が出血するケースがあります。愛犬が血便で急死するケースは少ないですが、もし出血が止まらない場合は、すぐに獣医師の診察を受けることをおすすめします。

赤い血が便の中に混じっている

赤い血が便の中に混じっている場合は、大腸炎や腸内のポリープなどが原因で、大腸内が出血しているケースがあります。急死のリスクは低いですが、早めに獣医師の診察を受けた方がよいでしょう。

赤褐色や暗い赤色をしている

胃腸炎や胃潰瘍などが原因で、上部消化管(胃や小腸)から出血し、赤褐色や暗い赤色の便が出ることがあります。また、寄生虫による出血の可能性も考えられます。場合によっては急性に悪化する可能性がありますので、すぐに獣医師の診察が必要です。

便が黒色をしている

黒い便やいつもと違うニオイのする便が出ている場合は、消化管上部から慢性的な出血が発生している可能性があります。重篤な病気が隠れている可能性がありますので、速やかに診察を受けたほうがよいでしょう。

ゼリー状の血便をしている

大腸内で炎症が起きている場合や、異物を飲み込んだときなどに、腸内の粘膜が剥がれてゼリー状の血便が出ることがあります。原因はさまざまですが、血の量が多いときや、何日も継続して血便が出ている場合は、早めに診察を受けるようにしましょう。

ケチャップのような血便をしている

ケチャップやトマトジュースのように、鮮血が混じった血便が出ている場合、肛門付近からの出血の可能性が高いでしょう。 一方、血便の色が暗い赤色の場合は、出血から時間が経過した血液と考えられるため、大腸の奥からの出血の可能性があります。出血があり、普段と違うニオイがする、嘔吐や高熱などもある場合は、感染症の可能性が高いと考えられます。

犬が血便する原因

血便を引き起こす原因には、さまざまな要素が考えられます。たとえば、下痢や便秘、病気などです。それぞれ具体的に解説します。

食事

犬が食事によって血便を引き起こす原因として考えられるのは、以下のようなものがあります。

中毒症状

犬の食事としてネギ類やぶどうを与えている場合、中毒症状により体内で出血して、血便を引き起こす可能性があります。 たとえば、ネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物という物質は、人間にとっては抗がん作用や血栓予防などの効果が期待できます。※2 しかし犬は、この物質を消化する酵素を持っていないため、体内で処理できずに、中毒症状を引き起こす可能性があります。 また、ぶどうについてもどの物質が原因で中毒症状を引き起こすのかは分かっていませんが、ぶどう中毒を引き起こす可能性があるため、与えるのが好ましくない食べ物とされています。※3

誤食

異物を飲み込むことで食道や胃が傷つき、出血して血便となることがあります。窒息などのおそれもあるので、誤食が疑われる場合はすぐに検査を受けましょう。

ストレス

環境の変化や長時間の留守番など、犬がストレスを感じることで、血便を引き起こす可能性があります。 また、精神的ストレスによって突発性大腸炎を引き起こし、その影響で粘り気のあるゼリー状の血便が出てくることもあります。犬の心理状態を理解し、安定した環境を提供することが大切です。

※4

寄生虫

犬は散歩で外に出る機会が多いため、寄生虫に感染することも少なくありません。寄生虫に感染した場合、血便や黄色い下痢が出ることがあります。 とくに鞭虫や鉤虫などの寄生虫は、腸の粘膜にダメージを与えて、腸内で出血を引き起こします。その結果、血便となって出てくる場合があります。 また、嘔吐・貧血・脱水症状・体重の減少などの症状が現れることもありますが、具体的な症状は感染した寄生虫によって異なるため、犬の様子が普段と異なる場合は、症状を見逃さないようにしましょう。

※5

病気

血便が出る原因として考えられる要素のひとつが、犬の病気です。

  •  胃腸炎
  •  大腸がん
  •  肛門周辺の病気や炎症
  •  口内や食道に腫瘍やポリープがある場合
  •  血が止まりにくくなる病気を患っている場合

病気によっては重篤な状態に陥る危険性もあるため、普段と様子が違うと感じたら、迷わず獣医師の診察を受けましょう。

感染症

パルボウイルス やコロナウイルスなどの感染症は、重度の下痢や血便を引き起こします。細菌やウイルスに感染している場合、初期症状として嘔吐や下痢をしたあと、悪臭をともなう血便が出るケースが多いです。 最悪の場合、死に至る可能性もあるため、嘔吐や下痢などの初期症状を見逃さないことが重要です。

※6

犬が急死する原因

犬が急死する原因はさまざまですが、多くの場合、急死の前には何らかの前兆が見られるとされています。急死の前兆を早期に発見するためには、愛犬の小さな変化に気づけるように、普段の様子を把握しておくことが大切です。

※7

心不全

心臓に異常が起きて血液の循環が悪くなると、心不全を発症する可能性があります。犬は、僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる心臓病を発症する傾向が高いといわれており、とくに小型犬や老犬は注意が必要です。

※8

消化器疾患

胃腸や肝臓などの消化器系の疾患がある場合、嘔吐や下痢が続くことで免疫力や抵抗力が低下します。消化器系の疾患が直接の原因となって急死するケースは少ないですが、体が弱ってしまった結果、死に至る可能性はゼロではありません。

内部出血

血液凝固異常や腫瘍の破裂など、体内での出血は急死の一因となりえます。腫瘍は犬の死亡原因の上位 でもあり※9、年齢を重ねている犬ほどその傾向は高くなるとされています。腫瘍が破裂すると数時間で急死してしまうこともあるため、外傷がないからといって油断できません。

ショック死

アナフィラキシーショック ※10 などのアレルギー反応を引き起こすことで、死に至るケースがあります。たとえば、ワクチンや食べ物、薬などによってアレルギー物質を体内に取り入れてしまうことで、数分から数時間以内に、意識障害や血圧低下を引き起こします。 また、元々心臓が弱い犬などの場合、突然の大きな音などに驚いて心臓が止まってしまうこともあります。

低血糖

小型犬や子犬に見られる低血糖症は、適切な対処を行わないと命に直結することもあります。低血糖症に陥る原因はさまざまです。

  • 寒さや環境へのストレスによる糖の消費増大
  • 糖の蓄えが少ないことによる糖不足
  • 感染症などの病気で食事から糖を吸収できない

子犬の場合、もともと糖の蓄えが少ないことに加え、ストレスを感じやすいため糖の消費が激しく、低血糖になりやすい特徴があります。また、成犬の場合はさまざまな病気の合併症として、低血糖症が発生する可能性があります。

※11

胃捻転

胃がねじれてしまうことで血流が悪くなる病気を胃捻転と呼びます。胃捻転を放っておくと、ショック症状などを引き起こします。胃捻転が発生する原因は解明されていませんが、遺伝や加齢、食後すぐの運動などが原因のひとつとされています。 胃捻転になると、よだれが出る、息苦しそうにするなどの挙動がみられるため、愛犬の行動を見逃さないようにしましょう。 また、小型犬よりも大型犬のほうが、胃捻転を発症する可能性が高いといわれています。セント・バーナードやコリーなどの大型犬を飼っている場合は、とくに注意したほうがよいでしょう。

※12

犬が急死したらすべきこと

愛犬の急死は、誰にとってもつらいものです。急死に立ち会ったときは、パニックで正常な判断ができなくなってしまうことも少なくないでしょう。 いざというときにパニックにならず、スムーズに愛犬を送り出すためには、普段から万一のことを想定しておくことが大切です。

※13

感情の整理

ペットの死は、命あるものを飼っている限り、避けては通れません。とくに、原因によっては前兆もなく突然急死するケースもあり、心の準備をする間もないでしょう。人によってはその悲しみから、心身に不調をきたすペットロスの症状が出る方もいます。 家族を失った悲しみをすぐに拭い去ることは難しいですが、時間の経過とともに、少しずつ気持ちが落ち着いてくるのではないでしょうか。ペットを失った多くの方は、3か月程で気持ちが落ち着いて来る方が多い ようですから、ゆっくりと時間をかけて心を落ち着かせましょう。

適切な処置

犬が急死した場合、次のような処置を行います。

遺体の処置

死後2~3時間ほど経つと死後硬直がはじまり、遺体の腐敗が進行します。死後硬直の最中は遺体の姿勢を整えるのが難しいため、死後半日ぐらい経過して、死後硬直が解消したあとに行います。 犬の目が開いている場合は、まぶたを下ろしてあげましょう。まぶたが閉じなかったり、眼球がくぼんだりすることもあります。その場合は、顔にハンカチやタオルをかけてあげましょう。 舌が出ている場合は、指で口の中に戻します。口が開いてしまう場合は、やわらかいハンカチなどで口を結びます。 姿勢は、いつも寝るときのような状態にしておくことが理想です。手足を胸元に寄せて、背中を丸めたような形にしておくことで、納棺しやすくなります。

※14

遺体の手入れと冷却

死後硬直が解消すると、口やお尻から体液が流れ出ることがあるため、遺体の下にシーツなどを敷いておくとよいでしょう。 タオルをぬるま湯につけて体を拭き、腐敗が進まないように、しっかりと水気を拭き取ります。そのあとはブラッシングなどを行い、いつでも送り出せるようにしておきましょう。 遺体を送り出すまでの間、腐敗が進行しないように遺体を冷却します。保冷剤やドライアイスなどを布で包み、首回りやお腹周りに設置すると効果的です。

獣医への連絡

犬が急死した場合は、獣医に連絡を取ります。死亡の詳細を伝え、気持ちを落ち着かせるために、死因の調査を依頼することもあります。 ただし、急死の死因を特定することは難しく、病院での解剖が必要です。ほとんどの飼い主は解剖に抵抗感があり、費用もかかることから、死因の特定を断念しているケースが多いです。

火葬・葬儀を依頼する

火葬は自治体で火葬する方法と、ペット霊園や寺院に依頼して火葬してもらう方法があります。自治体での火葬を希望する場合、居住している地域のホームページなどに、依頼方法が記載されています。 自治体での火葬において、ペットの亡骸は一般廃棄物として扱われることが多いです。一般のゴミと一緒に焼却されることが多いため、抵抗がある場合は業者に依頼するとよいでしょう。 ペット霊園や寺院に依頼した場合、持ち込みをするか、自宅まで移動火葬車に来てもらうことになります。移動火葬車は、火葬炉を備えた特殊な車で、周囲への配慮から無煙無臭で火葬が可能です。 ほとんどのペット霊園や寺院では、火葬から葬儀まで一貫して依頼できることが多いため、ひとつの依頼先ですべての処置を終わらせたい場合は、専門業者への依頼がおすすめです。 「ペットのお墓を自宅の庭に作りたい」とお考えの愛犬家の方もいらっしゃるでしょう。こちらの記事では、ペットのお墓を庭に作る際の注意点や方法を解説しています。

死亡届を提出する

犬は狂犬病予防の観点から、死亡届の提出が必要です。提出には期限があり、死亡してから30日以内に申請を行わなければなりません。 死亡届の提出は、狂犬病予防法により定められているため、提出を行わない場合は法律違反となり、20万円以下の罰金が科されます。

※15

まとめ

本記事では、愛犬が血便で急死した際の考えられる原因や、亡くなったときにすべきことについて解説しました。 血便が出る原因は、病気、食事、ストレス、寄生虫などさまざまです。血便が出たからといってすぐに急死するとは限りませんが、重大な病気の前兆である可能性も否定できないため、色やニオイなど、小さなサインを見逃さないようにしましょう。 また、最悪のケースで愛犬が急死してしまった場合は、落ち着いて必要な処置を行う必要があります。遺体の下にシーツを敷いて保冷を行い、死後硬直が解消したら、体勢を整えてあげましょう。 自治体に遺体の火葬を依頼すると、一般可燃物と同じ扱いをされてしまいます。抵抗がある場合は、霊園や寺院などの専門業者に火葬を依頼することをおすすめします。 イオンのペット葬では、イオン独自の50の品質基準を満たす霊園のみをご紹介しています。スタッフが実際に現地を訪れて直接確認しているため、安心して葬儀をご依頼いただけるでしょう。

参考文献

※1
https://www.anicom-sompo.co.jp/inu/1544.html
https://dogfood8.xsrv.jp/bloodystool.html

※2
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=43579#s_wrap04
https://pochitama.pet/wp/onionfordog#i-3

※3
https://www.fpc-pet.co.jp/dog/disease/209

※4
https://wanchan.jp/disease/detail/3811

※5
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1506

※6
https://www.fpc-pet.co.jp/dog/disease/193
https://www.fpc-pet.co.jp/dog/disease/192

※7
https://ppnet.co.jp/pet-hoken/pet-insurance-comparison-463/
https://wanchan.jp/disease/detail/12456
https://petokoto.com/articles/3159

※8
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/904

※9
https://ppnet.co.jp/pet-hoken/pet-insurance-comparison-388/

※10
https://uchihap-vetnote.ipet-ins.com/dog/diseases/anaphylactic-shock

※11
https://www.anicom-sompo.co.jp/inu/4059.html

※12
https://ppnet.co.jp/pet-hoken/pet-insurance-comparison-387/

※13
https://xn--vsq81f633bhk6a.net/2021/08/15/00021/
https://pet-momento.com/blogs/magazine/dog-farewell

※14
https://www.atpress.ne.jp/news/135597

※15
https://www.city.toshima.lg.jp/212/inunokaikata/1801241128.html
https://yourbengo.jp/keiji/941/

タグ : 病気 血便
Pocket
LINEで送る

The following two tabs change content below.
イオンのペット葬
大切なペットとご家族が、後悔しないお別れをするための情報をご提供しています。