大型犬の火葬で後悔しない準備|費用相場から安置・搬送方法まで解説

2026.1.9 ペットのお葬式
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大切な家族である愛犬とのお別れは、想像以上に心身の負担が大きいものです。
特に大型犬の火葬は、対応できる業者が限られたり、搬送や安置に手間がかかったり、費用が高額になりやすいなど特有の課題があります。
後悔なく見送るためには、事前に必要な情報を整理し、当日慌てない準備をしておくことが重要です。

この記事では、大型犬の火葬における不安や疑問を解消するために、遺体の安置方法、搬送の考え方、信頼できる業者の選び方、体重別の費用相場、火葬後の供養方法までを具体的に解説します。

目次

愛犬が亡くなったらまず行うべき安置の3ステップ

愛犬が亡くなった直後は、深い悲しみで動けなくなることもあります。
それでも、きれいな状態で安らかに送り出すためには、早めの安置が欠かせません。

特に大型犬は体が大きく、冷えにくく、移動も負担になりやすいため、手順を理解して落ち着いて対応することが大切です。
ここでは、ご遺体を清潔に保ち、腐敗を遅らせるための基本となる3つのステップを解説します。

ステップ1:死後硬直が始まる前に手足を優しく内側に曲げる

犬は亡くなってから2〜3時間ほどで死後硬直が始まることがあります。
硬直が始まる前に、手足を胸の方へ優しく折り曲げ、眠っているような自然な姿勢に整えてあげましょう。
この処置により、棺や段ボールなどに納めやすくなります。

大型犬は体のままっすぐ硬直すると、火葬炉に入れにくい、搬送時に取り回せないなどの問題が起こり得ます。
無理に力を入れず、可能であれば家族で協力しながら、できるだけ早めに体勢を整えることが重要です。

ステップ2:お湯で湿らせた布で体を拭き清める

お湯で湿らせて固く絞ったガーゼや布を使い、全身を優しく拭いて清めます。
目や口、お尻周りから体液や排泄物が出ることがあるため、汚れを残さないよう丁寧に拭き取ってください。

体を清潔に保つことは、においの発生や腐敗の進行を抑える意味でも重要です。
大型犬は体表面が広いため、拭き残しが出やすい点に注意し、無理のない範囲で丁寧に行いましょう。

ステップ3:涼しい部屋に移動させ保冷剤で体を冷やす

腐敗を遅らせるうえで最も重要なのは「冷やすこと」です。
直射日光が当たらない涼しい部屋に移動し、バスタオルやペットシーツを敷いた上に体を寝かせます。
そのうえで、保冷剤や氷をタオルで包み、頭部、首周り、胸部、腹部などに当てて冷やしてください。

大型犬は体が大きく内部まで冷えにくいため、背中側や脇の下、太ももの付け根などにも保冷剤を当てると効果的です。
安置期間が長引くと、衛生面のリスクが上がるだけでなく、場合によっては追加費用や対応の制約が出ることもあるため、適切な冷却が重要です。

大型犬の遺体を火葬場まで安全に運ぶ方法

大型犬の搬送は、飼い主にとって現実的な負担が大きい工程です。
体が大きく重量もあるため、無理をすると転倒や落下のリスクがあり、精神的にも辛い作業になりがちです。

ここでは、自家用車で運ぶ場合と、火葬業者の送迎を利用する場合の2つの方法について、具体的な準備と注意点を解説します。

自家用車で運ぶ際はバスタオルや防水シーツで体を包む

自家用車で運ぶ場合は、まず車内の汚れ対策を行います。
ラゲッジスペースやシートに防水シーツやビニールシートを敷き、その上にバスタオルや毛布を重ねてクッション性を確保します。
そのうえで、ご遺体を優しく寝かせ、上からもバスタオルなどで包み込みましょう。

搬送中に体液が出ることもあるため、防水対策は必須です。
大型犬は持ち上げるだけでも危険を伴うため、複数人での作業を前提にし、持ち手になるシーツや毛布を活用してゆっくり移動させてください。

ペット火葬業者に送迎を依頼する場合の確認点

搬送が難しい場合は、送迎対応のあるペット火葬業者に依頼するのが最も安全で確実です。
大型犬に対応した車両やストレッチャーを用意し、スタッフが自宅まで迎えに来てくれるケースもあります。

依頼前に確認したいのは、(1)大型犬の送迎可否、(2)対応可能な体重上限、(3)送迎費や出張費など追加料金の有無、(4)対応エリア、(5)到着までの目安時間です。
説明が明確で、対応が丁寧な業者を選ぶことで、当日の不安を大きく減らせます。

後悔しない大型犬のペット火葬業者の選び方4つのポイント

大型犬の火葬では、業者選びが結果を左右します。
対応できる業者が限られるうえ、搬送や火葬設備の条件が厳しくなるため、料金だけで選ぶとトラブルや後悔につながりやすくなります。

ここでは、信頼できる業者を見極めるための4つのポイントを解説します。

ポイント1:「大型犬対応」と明記されているかホームページなどで表記されているか確認する

まずは公式サイトに「大型犬対応」「体重◯kgまで対応」などの明確な記載があるかを確認します。
「ペット火葬」とだけ書かれている場合、小型犬・中型犬のみの可能性があります。「イオンのペット葬」では掲載しているすべての霊園について大型犬対応の可否について掲載しています。大型犬(40kg程度)対応のペット霊園一覧

具体的な体重上限やプランの表記がある業者を優先すると、問い合わせ後のミスマッチを減らし、手続きもスムーズになります。

ポイント2:火葬炉のサイズと最大対応体重を問い合わせる

サイトに「大型犬対応」とあっても、必ず電話などで確認しましょう。
大型犬は犬種や体格差が大きく、同じ体重でも体長が長い場合があります。

愛犬の体重(可能なら体長の目安も)を伝え、火葬炉のサイズ(長さ・幅・高さ)と最大対応体重を具体的に確認してください。
「入ると思います」といった曖昧な回答ではなく、条件を明示してくれる業者が望ましいです。

ポイント3:料金体系が明確で追加料金の有無がわかるか

費用トラブルを避けるため、料金体系の透明性は必須です。
基本料金に何が含まれるか(骨壷、覆い袋、返骨、拾骨の有無など)と、追加料金が発生する条件を事前に確認しましょう。

出張費、深夜早朝料金、体重超過料金、待機時間の延長、返骨方法(郵送・配達)による追加など、上乗せ要因は複数あります。
可能なら見積もりを取り、総額で判断してください。

ポイント4:口コミや評判からスタッフの対応品質を見極める

設備や料金だけでなく、スタッフの対応品質も重要です。
Googleマップの口コミや比較サイト、SNSなどで実際の利用者の声を確認し、説明の丁寧さやトラブル対応の傾向を見ておきましょう。

また、問い合わせ時の受け答え(言葉遣い、説明の明確さ、押し売りの有無)も判断材料になります。
気持ちに寄り添い、条件を明確に説明してくれる業者が、後悔の少ない選択につながります。

【体重別】大型犬の火葬にかかる費用相場

大型犬の火葬費用は、小型犬・中型犬より高額になりやすい傾向があります。
多くの業者は体重別に料金を設定しており、火葬方法(合同火葬/個別一任火葬/個別立会火葬)によっても金額は変動します。

ここでは一般的な目安として、体重別の費用相場をプランごとに紹介します。
ただし、地域・施設型か移動火葬か・オプションの有無で差が出るため、実際は見積もりで確認してください。

合同火葬の費用相場:30,000円〜70,000円

合同火葬は、他のペットと一緒に火葬する方法で、費用を抑えやすいプランです。
火葬後の遺骨は返還されず、業者が提携する霊園の合同供養塔などに埋葬されるのが一般的です。
費用を抑えたい場合や、遺骨を手元に残す予定がない場合に選ばれます。なお大型犬については身体の大きさから合同火葬の対応外となっているペット火葬業者も多いです。

体重25kg程度で25,000円〜35,000円、35kg程度で30,000円〜45,000円、45kg以上では40,000円〜50,000円程度が目安です。

個別一任火葬の費用相場:30,000円〜80,000円

個別一任火葬は、愛犬だけを個別に火葬し、火葬からお骨上げまでを業者に任せるプランです。
後日、骨壷に納められた遺骨を受け取るため、手元供養をしたいが当日の立ち会いが難しい場合に適しています。

体重25kg程度で30,000円〜40,000円、35kg程度で35,000円〜55,000円、45kg以上では45,000円〜60,000円程度が目安です。

個別立会火葬の費用相場:35,000円〜90,000円

個別立会火葬は、家族が立ち会い、お別れのセレモニーから拾骨までを行う最も手厚いプランです。
最後まで寄り添って見送りたい場合に選ばれることが多く、心の整理がつきやすいという面もあります。

体重25kg程度で35,000円〜45,000円、35kg程度で40,000円〜65,000円、45kg以上では50,000円〜70,000円程度が目安です。

火葬プランごとの流れと所要時間の目安

火葬プランは主に「合同火葬」「個別一任火葬」「個別立会火葬」の3種類です。
プランによって立ち会いの可否、遺骨の返還、当日の拘束時間が大きく異なります。

大型犬は火葬に時間がかかるため、当日の流れと所要時間を把握しておくことが重要です。
ここでは各プランの特徴と時間の目安を解説します。

他のペットと一緒に火葬する「合同火葬」

合同火葬では、施設や移動火葬車にてご遺体を引き渡し、最後のお別れを済ませた後に他のペットと一緒に火葬されます。
火葬・埋葬は業者が行い、飼い主の立ち会いはないのが一般的です。
また、遺骨の返還は行われません。

引き渡しまでで手続きが完了するため、拘束時間は比較的短く、30分程度で済むことが多いです。

スタッフに一任して個別火葬する「個別一任火葬」

個別一任火葬は、ご遺体を預けた後の火葬・お骨上げを業者に任せるプランです。
飼い主は引き渡し(または引き取り対応)までとなり、その後、業者が個別に火葬し、遺骨を骨壷に納めます。

遺骨は後日、施設で受け取るか、自宅へ届けてもらう形になります。
立ち会いはできませんが、愛犬だけの遺骨を手元に残せるのが特徴です。

家族で立ち会い拾骨まで行う「個別立会火葬」

個別立会火葬は、家族が火葬に立ち会い、お別れから拾骨までを行うプランです。
当日はセレモニーで最後の時間を過ごし、その後、火葬炉に納めて火葬が始まります。
火葬後は冷却を経て、家族自身が遺骨を骨壷に納める拾骨を行います。

拘束時間は長くなりますが、最後まで寄り添って見送れるため、納得感を重視する方に適しています。

大型犬の火葬にかかる時間は約60分~150分

大型犬は体が大きく骨格もしっかりしているため、火葬には小型犬より長い時間が必要です。
体重や体格、脂肪量、火葬炉の仕様などで変動しますが、90分〜150分程度が目安です。

体重25kg前後で約60〜90分、40kgを超えると90〜120分、50kgを超える超大型犬の場合は150分以上かかることもあります。
個別立会火葬では、セレモニーや冷却、拾骨の時間も加わるため、時間に余裕を持ったスケジュールが必要です。

火葬後の遺骨はどうする?主な4つの供養方法

個別火葬で遺骨が戻ってきた後、どのように供養するかは飼い主にとって大切な選択です。
正解は一つではなく、家族の状況や愛犬への想いに合わせて選ぶことが重要です。

すぐに決める必要はなく、気持ちが落ち着くまで自宅で安置する手元供養も選択肢の一つです。
ここでは代表的な4つの供養方法を紹介します。

ペット霊園や納骨堂に納骨する

ペット霊園や寺院が運営する納骨堂に遺骨を納める方法です。
合同供養塔、個別墓、屋内型の納骨堂など、施設によって形式が異なります。

専門スタッフが管理し、合同供養祭などを行ってくれる場合もあるため、自宅での管理が難しい方でも安心しやすい方法です。
お参りできる場所を確保したい方に適しています。

自宅の庭などに埋葬(埋骨)する

持ち家の庭など、自分の所有地に遺骨を埋葬する方法です。
身近に感じられることや、静かにお参りできる点が利点です。
ただし、埋葬できるのは自身の所有する土地に限られます。

遺骨をそのまま埋めるのではなく、湿気対策として骨壷から出して木綿の布で包む、自然に還る素材の容器に移すなどの工夫が一般的です。
将来の転居や土地売却の可能性がある場合は、慎重に検討しましょう。

メモリアルグッズで手元供養する

遺骨の全部または一部を自宅に保管したり、アクセサリーなどに加工して身につけたりする方法です。
ミニ骨壷、遺骨カプセル、ペンダント、キーホルダー、フォトフレーム一体型など、選択肢は多様です。

いつでも愛犬を身近に感じたいという気持ちに沿いやすく、近年選ぶ人が増えています。
一方で、保管環境(湿気・直射日光)や家族の理解なども踏まえて選ぶと安心です。

海や山に還す自然散骨

遺骨を粉骨してパウダー状にし、海や山など自然に還す方法です。
自然の中で自由にという想いを込めて選ばれます。
ただし、散骨はどこでも自由にできるわけではなく、場所や方法には配慮が必要です。

私有地や条例で制限されている場所は避け、マナーを守る必要があります。
トラブルを避けるためにも、散骨業者に依頼し、船上セレモニーや代理散骨を利用するのが一般的です。

大型犬の火葬に関するよくある質問

大型犬の火葬では、緊急時の対応、当日の流れ、特殊なケースへの対応可否など、具体的な疑問が多くなります。
ここでは、特によく寄せられる質問と回答をまとめました。
いざという時に慌てないためにも参考にしてください。

深夜や早朝でも火葬の対応は可能ですか?

ごく一部ですが24時間365日対応を掲げるペット火葬業者もあります。ただし、深夜・早朝の対応には割増料金が発生することが一般的です。
依頼時には、受付可能時間だけでなく、割増料金の有無と金額、当日の到着目安も含めて確認しましょう。

副葬品として一緒に入れてあげられるものは何ですか?

少量のおやつやフード、生花、綿素材のタオル、手紙などが一般的です。
一方で、プラスチック、ビニール、金属、ガラス、化学繊維などは火葬炉の故障や有害物質の発生、ご遺骨の損傷につながる可能性があるため避ける必要があります。

副葬品のルールは業者によって異なるため、当日持参する前に「入れられるもの/入れられないもの」を必ず確認してください。

体重が50kgを超える超大型犬でも火葬できますか?

はい、対応可能な業者はあります。ただし、超大型犬は特大の火葬炉が必要となるため、対応できる業者は限られます。安全のため身体を持つ際にご家族にお手伝いをお願いするケースもあります。
依頼前に、最大対応体重だけでなく火葬炉のサイズ(長さ・幅・高さ)を具体的に確認し、愛犬が納まるかを確かめてください。超大型犬(50kg以上)対応のペット霊園一覧

まとめ

大型犬の火葬は、対応業者の選定、高額になりがちな費用、遺体の安置や搬送など、小型犬とは異なる課題が伴います。
後悔のないお別れのためには、死後硬直が始まる前の安置、適切な冷却、搬送手段の確保といった準備を早めに進めることが重要です。

また、業者選びでは「大型犬対応の明確さ」「火葬炉サイズと体重上限」「料金体系の透明性」「スタッフ対応の品質」を確認し、複数社を比較して納得できる依頼先を選びましょう。
本記事を参考に、愛犬との最後の時間を落ち着いて過ごし、納得のいく形で見送る準備を進めてください。

タグ : ペット火葬
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