猫の寝言は夢?ピクピクする理由と病気のサインの見分け方
2026.2.15 ねこ , ペットコラム猫が寝ている時に発する寝言や、体がピクピクと動く様子は、飼い主にとって微笑ましい光景です。
しかし、なぜそのような行動をとるのか、その理由が分からず不安になることもあります。
多くの場合は、人間と同じように夢を見ていることが原因ですが、時には病気のサインが隠れている可能性も否定できません。
この記事では、猫が寝言を言う理由や体が動くメカニズム、そして注意すべき病気のサインとの見分け方について解説します。
目次
あなたの愛猫だけじゃない!猫が寝言を言うのはなぜ?
飼っている猫が寝言を言うと、何か異常があるのではないかと心配になるかもしれません。
しかし、猫が寝言を言うのは決して珍しいことではなく、多くの猫で見られる生理現象です。
特に、好奇心旺盛な若い猫や、日中の活動で多くの刺激を受けた猫は寝言が多い傾向にあります。
あなたの愛猫だけが特別というわけではないため、過度に心配する必要はありません。
寝言を言う頻度や声の種類には個体差があるのが普通です。
猫が寝言を言う主な理由は夢を見ているから
猫が寝言を発する主な理由は、人間と同じように睡眠中に夢を見ているからだと考えられています。
睡眠には脳を休ませる深い眠り(ノンレム睡眠)と、記憶の整理を行う浅い眠り(レム睡眠)があり、猫は夢を見ている間に体験した出来事に対して、声や体の動きで反応することがあります。
寝言は、その日の出来事を脳が整理している過程で発せられるものであり、特別な意味を持つわけではないとされています。
夢を見る「レム睡眠」中に寝言は起こりやすい
猫の睡眠は、脳は起きているのに体は眠っている「レム睡眠」と、脳も体も眠っている「ノンレム睡眠」の2つのサイクルで構成されています。
夢を見るのは、主に脳が活発に活動しているレム睡眠の時です。
この状態では、体はリラックスして力が抜けていますが、脳からの指令が完全に遮断されているわけではないため、夢の内容に反応して鳴き声が出たり、手足が動いたりします。
猫は人間よりも睡眠時間が長い分、レム睡眠の合計時間も長くなり、夢を見る機会が多いと考えられています。
鳴き声の種類から愛猫が見ている夢の内容を推測しよう
寝言の鳴き声から、愛猫がどんな夢を見ているのか想像するのも楽しみの一つです。
「ニャッ」と短く鳴く時は、飼い主に返事をしたり甘える夢を見ているのかもしれません。
また、獲物を見つけた時に見せる「クラッキング」と呼ばれる「カカカッ」という声で鳴く場合は、もしかしたら鳥や虫を追いかける狩りの夢を見ているかもしれません。
他にも、満足している時に出す「ゴロゴロ」という音や、うなるような低い声など、様々な鳴き声が聞こえてくることがあります。
寝言と一緒に体やヒゲがピクピクと動く理由
寝言と同時に、ヒゲや耳、手足がピクピクと動くことがあります。
これは、夢を見ているレム睡眠中に起こる現象です。
レム睡眠中は、脳が活発に活動して体に指令を送っていますが、大きな動きにならないよう筋肉の活動を抑制する仕組みが働いています。
しかし、その抑制が完全ではないため、脳からの指令の一部が漏れ出て、末端の筋肉が小さく動いてしまうのです。
獲物を追いかけて走っている夢や、遊んでいる夢に反応していると考えられており、これも心配のない生理現象の一つです。
ただの寝言と放置は危険!注意すべき病気のサイン
猫の寝言や体のピクつきは、ほとんどの場合が夢を見ていることによる生理現象であり、基本的には大丈夫です。
しかし、ごく稀に病気が原因となっているケースも存在します。
いつもと様子が違う、苦しそうにしているなど、普段の寝言とは異なるサインを見逃さないことが、愛猫の健康を守る上で重要です。
ただの寝言だと安心するためにも、危険な症状との違いを正しく理解しておくことが求められます。
夢による体の動きと危険な「けいれん」の見分け方
夢を見ている時の体のピクつきは、短時間で収まり、動きも小さいのが特徴です。
一方、病的な「けいれん」は、全身が硬直してガクガクと震えたり、手足を突っ張ったりするなど、明らかに異常な動きを見せます。
痙攣中は呼びかけに反応がなく、数分間にわたって続くことが多いです。
また、よだれを大量に垂らしたり、失禁を伴ったりするケースもあります。
このような症状が見られた場合は、てんかんなどの病気の可能性が考えられるため、すぐに動物病院を受診してください。
いつもと違う苦しそうないびきは病気の可能性も
寝言と間違えやすい症状の一つに「いびき」があります。
特に鼻の短い猫種は日常的にいびきをかくことがありますが、これまでいびきをかかなかった猫が急に大きな音でいびきをかき始めたり、明らかに呼吸が苦しそうな場合は注意が必要です。
ぜんそくや気管支炎、鼻の腫瘍など呼吸器系の病気が原因で、気道が狭くなっている可能性があります。
寝息が「ガーガー」「ゼーゼー」といった大きい音や大声に聞こえ、苦しそうにしている時は獣医師に相談しましょう。
よだれや呼吸の乱れなど他の症状がないか確認する
寝言だと思っていた声が、実は体の不調からくるうめき声である可能性も考えられます。
もし寝ている時の様子に違和感を覚えたら、寝言以外の症状がないかを確認してください。
例えば、てんかん発作の前触れとしてよだれが多くなったり、心臓や呼吸器の病気によって呼吸が速く、浅くなったりすることがあります。
万が一、そのような異常が見られたら、スマートフォンなどで動画を撮影しておくと、動物病院で診察を受ける際に獣医師へ症状を正確に伝えやすくなります。
高齢の猫は認知機能が低下しているケースもある
高齢の猫(シニア猫)になってから寝言が増えた、あるいは夜中に突然大声で鳴くようになったという場合は、認知機能の低下が影響している可能性も考慮されます。
人間でいう認知症のような状態で、不安感から夜鳴きをしたり、昼夜が逆転して夜間に活動的になったりすることがあります。
また、甲状腺機能亢進症という病気でも、性格が攻撃的になったり、よく鳴くようになったりする症状が見られます。
加齢によるものと決めつけず、行動の変化が気になったら一度検査を受けるとよいでしょう。
愛猫が寝言を言っていたら?飼い主がすべき対応
愛猫が気持ちよさそうに寝言を言っている時、飼い主としてはどう対応すればよいのでしょうか。
可愛い寝言に思わず反応してしまったり、苦しそうな声に心配になって体を揺すって起こすべきか迷ったりするかもしれません。
しかし、猫の睡眠を妨げないためには、飼い主の適切な対応が求められます。
愛猫ちゃんのためにも、基本的な接し方を理解しておくことが重要です。
基本的には起こさずにそっと見守るのが最善
猫が寝言を言っていても、気持ちよさそうに眠っているのであれば、無理に起こさずにそっと見守ってあげるのが最も良い対応です。
睡眠は猫の健康にとって非常に重要であり、途中で起こされると睡眠サイクルが乱れ、ストレスの原因になってしまいます。
また、眠りが浅い時に急に触られたり、大きな音で起こされたりすると、猫は驚いてしまい、飼い主に対して攻撃的な行動をとってしまう可能性もあります。
静かに見守り、睡眠を邪魔しないように配慮してください。
悪夢でうなされているように見えた時の対処法
明らかに苦しそうな声を出していたり、体を激しくもがいたりして、悪夢を見ているように思える時は、飼い主として心配になるものです。
しかし、このような場合でも、体を強く揺するなどして無理やり起こすのは避けるべきです。
深い眠りから突然覚醒させられると、猫は混乱してしまいます。
もし助けてあげたいと感じたら、まずは優しく名前を呼んでみたり、体をそっと撫でたりして、穏やかに声をかけて安心させてあげましょう。
例えば夜中の4時頃に突然苦しそうな声をあげたとしても、まずは落ち着いて優しく接することが大切です。
猫の寝言に関するよくある質問
ここでは、猫の寝言に関して飼い主が抱きやすい疑問について、Q&A形式で回答します。
愛猫の行動への理解を深めるために役立ててください。
Q1. 猫も怖い夢や悪夢を見ますか?
はい、猫も人間と同じように怖い夢や悪夢を見ると考えられています。
過去に経験した恐怖や不安、縄張り争いで負けた記憶などが夢に現れることがあります。
うなされているように見えても、睡眠の質を保つために無理に起こすのは避け、優しく声をかけたり、そっと体を撫でたりして安心させてあげるのが良い対応です。
Q2. 寝言を言う猫と言わない猫の違いは何ですか?
寝言を言うかどうかは、個体差による部分が大きいです。
一般的には、子猫や若い猫、好奇心旺盛で感受性が豊かな猫は、日中の刺激が多いため寝言を言いやすい傾向があります。
一方で、おっとりした性格の猫や成猫はあまり寝言を言わないこともあります。
睡眠の深さや性格、その日の出来事などが影響すると考えられています。
Q3. 子猫や老猫も寝言を言いますか?
はい、子猫も老猫も寝言を言います。
特に子猫は、成猫に比べて浅い眠りであるレム睡眠の割合が長いため、寝言を言う頻度が高いです。
老猫の場合は、認知機能の低下や不安感から寝言や夜鳴きが増えることがあります。
どちらの年代でも寝言自体は生理現象ですが、他の異常な症状がないか観察することが大切です。
まとめ
猫の寝言は、そのほとんどが夢を見ている時の生理現象であり、心配する必要はありません。
鳴き声の種類から夢の内容を想像してみるのも、愛猫との暮らしにおける楽しみの一つです。
ピクピクと体が動くのも、脳からの指令が体に伝わっているだけであり、多くは正常な反応です。
ただし、全身が硬直する激しい痙攣や、呼吸が苦しそうないびき、よだれなどの異常が見られる場合は、病気のサインかもしれません。
普段から愛猫の様子をよく観察し、可愛い寝言と危険な症状の違いを見分けられるようにしておきましょう。
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