エンゼルフィッシュが底で動かない!元気がない時に考えられる原因と対処法

2026.1.30 アクア
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いつもは水槽の中層を優雅に泳いでいるエンゼルフィッシュが、底の方で動かない姿を見ると、不調ではないかと心配になる方も多いでしょう。
この行動は一時的な休息の場合もありますが、水質や水温の変化、体調不良、ストレスなど、何らかのトラブルが背景にある可能性もあります。

この記事では、エンゼルフィッシュが底で動かなくなる主な原因を整理し、飼い主が確認すべきポイント、今すぐできる応急対応、症状に応じたケアの考え方、日頃の予防策までを分かりやすくまとめます。
※魚の状態が急変することもあるため、明らかに弱っている場合は無理に刺激せず、早めに専門店や獣医師(魚類診療に対応)へ相談することも検討してください。

目次

まず確認!エンゼルフィッシュが底で動かないのは危険なサイン?

エンゼルフィッシュが底で動かないとき、それが「一時的な休息」なのか「不調のサイン」なのかを見極めることが重要です。
夜間や消灯後は活動が落ちることがありますが、昼間にも長時間続く、姿勢や呼吸に異常がある、餌を食べないなどが重なる場合は注意が必要です。

ここでは、緊急性が高いケースと、様子見が可能なケースの目安を解説します。

ぐったりと横たわっている場合は早めの確認が必要な状態

底で横たわるようにして動かない、ヒレを強くたたんでいる、体が傾いている、つついても反応が鈍い、といった様子が見られる場合は、体力が落ちている可能性があります。
この状態では、環境変化や混泳ストレスによる負担が重なりやすく、短時間で悪化することもあります。

まずは落ち着いた環境を確保しつつ、水温・エアレーション・水質(アンモニア/亜硝酸など)を確認し、必要に応じて隔離や部分的な水換えなどの対応を検討しましょう。
状況によっては早めの相談(専門店・魚類診療に対応する獣医師)も選択肢です。

夜間や消灯後に静かにしているなら休息中の可能性も

エンゼルフィッシュも夜間や消灯後は活動が鈍くなり、物陰や底付近でじっとすることがあります。
朝に照明をつけたときや人が近づいたときに普段通り泳ぎ出し、餌食いも問題ないようであれば、休息である可能性があります。

一方で、昼間にも同じ状態が続く、呼吸が苦しそう、体表に異変がある、餌を食べないなどが見られる場合は、休息以外の要因も疑って確認を進めましょう。

エンゼルフィッシュが底で動かなくなる7つの原因

エンゼルフィッシュが底で動かなくなる背景は一つではありません。
水質や水温といった環境要因のほか、消化不良、泳ぎの異常、病気の初期サイン、混泳ストレス、加齢などが関係することがあります。

原因を一気に断定するのではなく、「呼吸」「姿勢」「体表」「フン」「餌食い」「水温」「水質」をセットで観察することが、適切な対応につながります。

水質の悪化(アンモニア/亜硝酸の上昇)や酸素不足

底で動かない原因として多いのが、水質トラブルです。
食べ残しや排泄物が増える、ろ過が追いつかない、立ち上げ直後でバクテリアが安定していない、過密飼育などの条件が重なると、アンモニアや亜硝酸が上昇しやすくなります。
こうした有害物質は魚の負担となり、呼吸が荒くなる、底でじっとする、食欲が落ちるなどの変化として現れることがあります。

また、過密や水面の揺れが少ない状態、高水温などでは溶存酸素が不足しやすく、酸素不足が疑われる場合もあります。
試験紙・試薬でアンモニア/亜硝酸などを確認し、数値が出る場合は給餌を止めつつ、急変させない範囲で部分的な水換えやエアレーション強化を優先しましょう。

ヒーターの故障などによる水温の急激な変化

エンゼルフィッシュは急激な水温変化に弱く、水温が大きく上下すると体調を崩しやすくなります。
ヒーターの故障・設定ミスによる低下、夏場の室温上昇や直射日光による上昇などが原因になることがあります。
水温が適正範囲(目安として25〜28度)から外れると、代謝や免疫に影響し、消化不良や体力低下が起きやすくなる場合があります。

水温計で現状を確認し、調整する場合は急変を避けてゆっくり近づける(目安として1日に1〜2度以内)ことが安全です。

体が傾く・逆さまになる場合は泳ぎの異常(転覆に近い状態)の可能性

体が傾く、逆さまになる、うまく浮けない/沈んでしまうなどが見られる場合、浮力調整がうまくいっていない状態が疑われます。
背景として、消化不良、内臓の炎症、体力低下、水質ストレスなどが関与することがあります。

このような場合は、まず急な環境変化を避けつつ、水温と水質を整え、給餌を控えて消化器官を休ませるなど、負担を下げる対応が基本です。
ただし、症状が進む場合や他の異変(体表のただれ、急なやせ、呼吸異常など)を伴う場合は、自己判断で薬剤を乱用せず、専門家への相談も検討してください。

お腹が膨れているなら消化不良や便秘が関係していることも

お腹がふくらんで見える、フンが出にくい、白く細いフンが続く、食べるが元気がないといった場合、消化不良や便秘が関係している可能性があります。
餌の与えすぎ、消化しにくい餌、低水温、ストレスなどで消化機能が落ちると、泳ぎが鈍くなり底でじっとすることがあります。

この場合は、まず1〜3日程度の給餌停止(様子を見ながら)で消化器官を休ませ、落ち着いてから消化の良い餌を少量ずつ再開するのが一般的な考え方です。
急激な水温変更は避けつつ、適温の維持と水質の安定も併せて行いましょう。

他の魚からの追い回し・つつきによるストレス

混泳環境では、追い回し、ヒレをつつく、餌を独占するなどがストレス要因になり、底で動かなくなることがあります。
特に1匹だけが隅や物陰に隠れる、ヒレが傷んでいる、体表に擦れがある場合は、特定個体がターゲットになっている可能性も考えられます。

水草・流木・土管などの隠れ家を増やす、視線が切れるレイアウトにする、セパレーターで空間を分ける、必要に応じて隔離するなど、ストレスを下げる環境調整が重要です。

エラの異常・白い点・ヒレの欠損など、病気の初期サイン

病気の初期段階では、目立つ症状が出る前に「元気がない」「底にいる」「食欲が落ちる」といった変化が先に見られることがあります。
白い点が付く、体をこすりつける、ヒレが裂ける/溶ける、呼吸が速いなどの変化がある場合は、感染症や寄生虫なども視野に入れて観察しましょう。

この段階で重要なのは、原因を決めつけて薬を乱用するのではなく、隔離・水質安定・酸素確保など「悪化要因を減らす」対応を先に行うことです。
必要があれば、症状に合った治療方法について専門店や獣医師に相談してください。

加齢による体力の低下(寿命はあくまで目安)

エンゼルフィッシュの寿命は飼育環境によって変わりますが、一般的には数年〜10年程度が目安とされます。
長期飼育している個体で、目立った病変がないのに底で過ごす時間が増えてきた場合、加齢による体力低下の可能性もあります。

老化が疑われる場合は、過度な刺激を避け、穏やかな水流・安定した水温水質・いじめのない環境を整え、静かに見守ることも大切です。

【緊急】エンゼルフィッシュを安定させるために今すぐできる対処法

底でぐったりしている、呼吸が荒い、傾いているなど明らかに弱っている場合は、原因の断定よりも先に「環境を悪化させない応急対応」を優先します。
ポイントは①水温、②酸素(エアレーション)、③有害物質(アンモニア/亜硝酸など)を“測って”確認し、④水換えや移動は急変させない範囲で行うことです。

ここでは、飼い主が取り組みやすい順に、基本の4ステップを紹介します。

まずは別の水槽に隔離して安静にさせる

混泳や水槽内の刺激が負担になっている可能性があるため、状態が悪い場合は隔離を検討します。
隔離用水槽には、元の水槽の飼育水を多めに使い、水温を合わせて移動による急変を抑えます。
エアレーションを設置し、隠れ家になるものを入れると落ち着きやすくなります。

ただし、移動自体が強いストレスになる場合もあるため、極端に弱っている場合は無理に追い回さず、可能な範囲で静かに対応してください。

飼育水の水質を確認し、急変させない範囲で部分的な水換えを行う

不調の背景に水質が関係するケースは多いため、試験紙・試薬でアンモニア/亜硝酸などを確認できると判断がしやすくなります。
数値が高い場合は水換えが有効なことがありますが、弱っている個体にとって水質の急変は負担になるため、一度に全量を換えるのは避け、全体の1/3程度を目安に部分換えから始めるのが一般的です。

新しい水はカルキ抜きを行い、水温を合わせてからゆっくり注ぎ入れてください。
同時に底床の汚れ(フン・食べ残し)を軽く吸い出すと、再悪化のリスクを下げやすくなります。

水温計で適温(目安:25〜28度)か確認し、調整はゆっくり行う

水温は代謝や免疫に影響するため、水温計で現状を確認し、目安として25〜28度の範囲に保たれているかチェックします。
低すぎる場合はヒーターの設定・故障を確認し、高すぎる場合は冷却ファンや室温調整などを検討します。

調整する際は急変を避け、1日に1〜2度以内を目安にゆっくり近づけることが安全です。
体調不良時は、極端な高温設定に急に切り替えるのではなく、まず安定した適温維持を優先してください。

エアレーションを強化して水中の酸素量を確保する

弱っている魚は呼吸が不安定になりやすく、酸素不足が重なるとさらに体力を消耗します。
エアーストーンの追加や、フィルター吐出口を水面に当てて水面を揺らすなどして、酸素供給を強化しましょう。

塩分を加えるケアや薬浴を行う場合は、条件によって酸素が不足しやすいこともあるため、通常より強めのエアレーションを意識すると安心です。

症状別のケアの考え方と飼育環境の改善策

応急対応で状態が落ち着いたら、次は「何が負担になっているか」を観察し、必要なケアを選びます。
ただし、見た目の症状が似ていても原因が異なることがあり、治療法を断定して進めると悪化するケースもあります。
ここでは、症状別に取りやすい対応の考え方と、再発を防ぐ環境改善のポイントを整理します。

白い点・体をこすりつける・ヒレの欠損がある場合は、隔離と観察を優先する

白い点が出る、体をこすりつける、ヒレが欠ける/溶ける、呼吸が荒いなどが見られる場合、感染症や寄生虫などが背景にある可能性があります。
まずは隔離して水温・水質・酸素を安定させ、症状の変化を観察しましょう。

塩水浴や薬浴は選択肢の一つですが、症状に合わない方法や薬の併用はリスクになるため、自己判断で乱用せず、説明書を厳守し、不安がある場合は専門店や獣医師に相談することをおすすめします。
薬剤を使う場合は、吸着ろ材(活性炭など)の扱い、エアレーション強化、用量管理など基本事項の徹底が重要です。

消化不良が疑われる場合は、給餌を控えて消化器官を休ませる

お腹の張り、フンの異常、食欲低下などから消化不良が疑われる場合は、まず1〜3日程度の給餌停止を検討し、消化器官を休ませます。
この間は水質を悪化させないためにも給餌を控え、水温を急変させずに適温を維持し、様子を見ます。

改善が見られたら、消化の良い餌を少量から再開し、徐々に普段の量へ戻します。
与えすぎが背景にあることも多いため、日頃の給餌量・餌の種類を見直すことが再発防止につながります。

ストレスが疑われる場合は、隠れ家の追加と混泳環境の見直しを行う

追い回しやつつきが見られる場合は、環境調整が最優先です。
水草・流木・土管などで隠れ家を増やし、視線が切れるレイアウトにするとストレスが下がることがあります。

それでも改善しない場合は、攻撃する個体の隔離やセパレーター設置などで物理的に生活空間を分ける方法もあります。
混泳は相性の影響が大きいため、「追い回す」「ヒレをつつく」「餌を独占する」個体がいる場合は、組み合わせ自体の見直しも検討しましょう。

エンゼルフィッシュを元気に育てるための予防策

不調が起きてからの対応も大切ですが、安定した環境づくりが最大の予防になります。
日頃の管理を整えることで、水質トラブルやストレスによる体調不良のリスクを下げやすくなります。

ここでは、実践しやすい基本の予防策を3つ紹介します。

定期的な水換えと底床掃除で水質を安定させる

水質悪化を防ぐ基本は、定期的な部分水換えと汚れの除去です。
目安として1〜2週間に一度、全体の1/3程度の水換えを習慣化し、底床に溜まるフンや食べ残しをクリーナーで軽く吸い出すと水質が安定しやすくなります。

また、ろ過材の目詰まりはろ過能力の低下につながるため、フィルターの種類に応じた適切なメンテナンスも併せて行いましょう。
※ろ過バクテリアを維持するため、洗浄は飼育水で軽くすすぐなど、やりすぎに注意します。

餌の与えすぎを避け、消化と水質の両面から管理する

与えすぎは消化不良や水質悪化につながりやすいため、餌は1日1〜2回、2〜3分で食べきれる量を目安に調整します。
食べ残しが出る場合は量を減らし、体調が怪しいときは無理に食べさせない判断も大切です。

人工飼料を基本にしつつ、補助的に冷凍赤虫やブラインシュリンプなどを取り入れる場合も、量と頻度を調整し、開封後の餌は劣化を避けて早めに使い切るようにしましょう。

過密飼育を避け、落ち着けるレイアウトと混泳を意識する

過密は水質悪化とストレスの両方を招きやすい要因です。
エンゼルフィッシュは体高が出る魚のため、成長を見越して十分な水量と遊泳スペースを確保することが重要です(目安として60cm規格以上の水槽が推奨されることが多いです)。

また、隠れ家になる水草・流木を適度に配置し、混泳は相性を見ながら調整します。
「追い回し」「ヒレをつつく」などが見られる場合は、早めの環境見直しがトラブル回避につながります。

エンゼルフィッシュが動かない時に関するよくある質問

ここでは、エンゼルフィッシュが動かなくなった際によくある疑問をQ&A形式でまとめます。
状況判断の目安として参考にしてください。

エンゼルフィッシュは死んだふりをしますか?

一般的に、エンゼルフィッシュが意図的に「死んだふり」をする、というよりも、底で動かない状態は休息か不調のどちらかであることが多いと考えられます。
夜間や消灯後で、朝に元気に泳ぎ出すなら休息の可能性があります。

一方で、昼間にも長時間続く、呼吸が荒い、体が傾く、餌を食べない、体表に異変があるなどが重なる場合は、不調を疑って水温・水質・酸素の確認を優先してください。

エンゼルフィッシュの寿命はどのくらいですか?

寿命は飼育環境や個体差によって変わりますが、一般的には数年〜10年程度が目安とされます。
水質の安定、適温管理、栄養管理、ストレスの少ない環境を整えることで、長期飼育につながりやすくなります。
加齢が進むと、活動量が落ちて底で静かに過ごす時間が増えることもあります。

塩水浴を行う際の塩分濃度と期間の目安を教えてください。

塩水浴は0.5%(水1Lに対して食塩5g)が目安として紹介されることがあります。
ただし、全ての症状に万能ではなく、魚の状態や混泳環境によっては負担になることもあります。

行う場合は隔離水槽で、エアレーションを強め、数日〜1週間程度を目安に、毎日様子を観察しながら調整します。
呼吸がさらに荒くなる、横たわるなど悪化が見られる場合は中止し、清潔な飼育水で安静にさせることを優先してください。
不安がある場合は専門店や獣医師に相談することをおすすめします。

まとめ

エンゼルフィッシュが水槽の底で動かない状態は、休息の場合もありますが、水質・水温・酸素不足、消化不良、ストレス、病気の初期サインなどが関係している可能性もあります。
異変に気づいたら、まずは水温・エアレーション・水質(アンモニア/亜硝酸など)を確認し、環境を急変させない範囲で隔離や部分換水などの応急対応を検討しましょう。

その後、姿勢・呼吸・体表・フン・餌食いなどの情報を合わせて観察し、必要に応じて専門店や獣医師への相談も行うと安心です。
日頃から定期的な水換え、適切な給餌、過密回避、混泳の見直しを徹底し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

タグ : エンゼルフィッシュ 熱帯魚
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