ウサギが死ぬ前兆で見せる行動の変化。見逃せないサインとやるべきこと
2025.12.23 うさぎ・ハムスターなどうさぎは本来、捕食される動物であるため、自身の弱みを隠す習性があります。
そのため、飼い主が見てわかるほどの不調の兆候を示すときには、体調がかなり悪化している可能性があると考えられています。
この記事では、うさぎが体調不良時や終末期に見せることがある行動や体調の変化、そして飼い主としてできること、もしもの時の備えについて解説します。
大切な家族の一員であるうさぎの小さなサインを見逃さず、適切に対応するための参考にしてください。
目次
ウサギが死ぬ前に見せる行動の変化5つのサイン
ウサギは体調が著しく悪化すると、普段とは異なる行動を見せることがあります。
これらの変化は、病気や体力低下による苦痛が影響している可能性があり、注意が必要なサインと考えられます。
ここでは、特に日常の中で気づきやすい行動の変化について解説します。
日頃からウサギの様子を観察し、いつもと違う点に早めに気づくことが大切です。
食欲がなくなって水を飲まなくなる
食欲はウサギの健康状態を判断するうえで重要な目安の一つです。
普段はよく食べているペレットや牧草に口をつけなくなったり、好物にも反応しなくなった場合、体調を崩している可能性があります。
特に、消化管の働きを支える牧草を食べなくなる状態は注意が必要とされています。
一般的に、食事量が長時間にわたって極端に低下すると、「うっ滞(消化管運動の低下)」などを引き起こすことがあり、重症化するケースも報告されています。
また、水を飲まなくなることで脱水が進み、体調が急激に悪化する場合もあります。
食欲や飲水量に明らかな変化が見られた際は、早めに動物病院へ相談することが大切です。
ケージの隅や暗い場所でじっと動かなくなる
野生のウサギは、外敵から身を守るために体調不良を表に出さず、静かで安全な場所に身を潜める習性があります。
この行動傾向は家庭で飼育されているウサギにも見られ、体調が悪いときや強い不安・苦痛を感じているときに、ケージの隅や暗い場所で動かなくなることがあります。
普段は活発に動き回るウサギが、このような行動を続ける場合、体力の低下や強いストレスが影響している可能性があります。
気づいた時点で、体調を確認し、必要に応じて獣医師に相談することが望まれます。
トイレ以外の場所で排泄してしまう
トイレの習慣が身についているウサギが、急に別の場所で排泄するようになった場合、体調不良が関係していることがあります。
体力の低下や痛みがあると、トイレまで移動することが負担になる場合があります。
また、神経系の異常などによって排泄のコントロールが難しくなるケースも考えられます。
しつけの問題と決めつけず、体調の変化として捉え、獣医師に相談することが大切です。
普段は出さないような声で鳴いたり歯ぎしりをしたりする
ウサギは声帯を持たないため、鳴き声を出すことは多くありません。
そのため、苦しそうな声を出している場合、強い痛みや不快感を感じている可能性があります。
また、歯ぎしりについても、リラックス時の小さな音とは異なり、大きく強い歯ぎしりが続く場合は注意が必要とされています。
これらの行動が見られた場合は、体に異常が起きている可能性があるため、早めに獣医師の診察を受けることが勧められます。
飼い主から隠れるように身を潜める
体調が悪いとき、ウサギは本能的に人目を避ける行動を取ることがあります。
普段は人に慣れているウサギが、急に隠れるようになったり、触れられるのを嫌がる場合、体調不良が影響している可能性があります。
無理に引き出そうとせず、様子を観察しながら、食欲や排泄の状態を確認し、必要に応じて動物病院へ相談してください。
体調に現れる危険な前兆
行動の変化に加え、体に直接現れるサインにも注意が必要です。
呼吸の状態や体温、姿勢などの変化は、早急な対応が求められるケースがあります。
日常的に触れ合うことで、普段の状態を把握しておくと、異変に気づきやすくなります。
呼吸が浅く速くなったり不規則になったりする
明らかに呼吸が速い、浅い、苦しそうに見える場合、体調が悪化している可能性があります。
呼吸器や心臓の病気、強い痛みなどが関係していることも考えられます。
特に口を開けて呼吸しているように見える場合は、緊急性が高い状態とされるため、速やかに動物病院へ連絡してください。
体温が下がって体が冷たく感じる
ウサギの平熱は一般的に38.5℃から39.5℃程度とされています。
体調が大きく崩れると、体温を維持する機能が低下し、低体温になる場合があります。
耳や体を触っていつもより冷たく感じる場合は注意が必要です。
一般的に体温が大きく下がると危険性が高まるとされているため、保温を行いながら獣医師の指示を仰ぎましょう。
ぐったりして頭を持ち上げられなくなる
自力で立てず、頭を持ち上げられない状態は、体力が大きく低下している可能性があります。
重い病気や老衰など、さまざまな要因が考えられます。
無理に動かさず、楽な姿勢を保てるようにしながら、速やかに獣医師へ連絡してください。
便が小さくなる、あるいは下痢をする
糞の大きさや量、形は健康状態の重要な目安です。
小さく硬い糞が続いたり、数が減った場合は、消化管の動きが低下している可能性があります。
また、水様性の下痢も体調悪化のサインとなることがあります。
異変が見られた場合は、早めに動物病院を受診することが重要です。
ウサギの異変に気づいたときに飼主ができること
ウサギの体調に異変が見られたときは、冷静な対応が求められます。
自己判断に頼らず、専門家である獣医師の判断を仰ぐことが基本となります。
すぐに動物病院を受診して獣医師に相談する
異変に気づいたら、できるだけ早く動物病院へ相談しましょう。
ウサギの診療に慣れている病院を事前に把握しておくことも大切です。
ウサギが安心できる静かな環境を整える
体調不良時は、刺激を減らし、落ち着いて休める環境を用意しましょう。
体を冷やさないように室温を調整する
室温を20~25℃程度に保ち、必要に応じて保温対策を行います。
低温やけどを防ぐため、逃げ場を確保することも忘れないでください。
愛情を込めて優しく声をかけ続ける
無理に触らず、そばで穏やかに声をかけることで、ウサギの不安を和らげることが期待できます。
もしもの時に備えて知っておきたいこと
別れの時に慌てないためにも、安置方法や供養の選択肢を事前に知っておくことが大切です。
ウサギが亡くなった後の安置方法の手順
息を引き取った後は、体を整え、涼しい場所で安置します。
保冷剤を使い、状態を保つようにしましょう。
悔いのないお別れをするための供養の種類
土葬、プランター葬、ペット霊園での火葬など、さまざまな方法があります。
家族で話し合い、気持ちに合った方法を選ぶことが大切です。
まとめ
ウサギは体調不良を表に出しにくいため、日常的な観察が重要です。
異変に気づいた際は、早めに動物病院へ相談し、適切な対応を行いましょう。
万が一の時に備え、看取りや供養について考えておくことも、飼い主として大切な備えの一つです。
最新記事 by イオンのペット葬 (全て見る)
- ヒョウモントカゲモドキの寿命は平均何年?長生きさせる飼育のコツ - 2025年12月23日
- ミドリガメの平均寿命は何年?ペットとして長生きさせる飼い方 - 2025年12月23日
- クサガメの平均寿命は何年?ペットとして長生きさせる飼育のコツ - 2025年12月23日

ロップイヤーの平均寿命は何年?うさぎを長生きさせる秘訣も解説
ハムスターが死んだらする3つのこと (獣医師・ペット葬儀のプロ監修)
一人暮らしにおすすめのうさぎ10種類の特徴や性格を紹介
うさぎが鳴く理由は?鳴き声7つから感情を見極めよう